０才から　やるき育てる運動教室

入院してからも　母の心配をよくしていた父
家族にみまもられながら　旅立ちました
11月22日　いい夫婦の日

ストライプの黒いシャツ　グレーのスーツ
靴　帽子　・・・・
「かっこいいよ　お父さん　」
お気に入りの格好　そのまま颯爽と歩いていきそうでした


弔辞の中で
大学にいくだろうとおもってたのに・・　友達がおどろいた　
１８歳で　今の土地に引越し　ゼロから果樹園をはじめたいきさつ
個人で屋号もち　直接　ふくおかの市場でやり取りして信用を得たこと
のちに組織化が必要と　農協に加入し
当時　福岡でまだ資料も何も　なかったキャンベルのハウス栽培を
いちはやく研究部会としてたちあげ　長野県の研究会で発表
リーダーとなって　みんなで　筑後全体の売り上げを伸ばしたこと

その後　今からは　量より質の時代と
「主流のキャンベルから巨峰　デラ　マスカットに転換したほうがいい」
周りから　
「かえるのは大変　せっかく儲かるようになったんだから」　と　反対されたのを
「質にこだわらないと今から生き残れない！
　人が　やりはじめてからじゃ遅い　」　
ぶどう農家を　一軒一軒　説得して回り　筑後ははやい転換をした　と

いろんな方からの話を　母が号泣してきいていた
そうだったんだ　断片的にしか　私は知らない事ばかり


子どもの頃
　「観光農園ってお父さんかっこよくない？うちはせんと？」
　と　きいて　めちゃめちゃ怒られたことがある
　　　「おまえ　よ～と考えてみろ　素人がはさみ持って樹をさわるとぞ　」
　「もう（収穫の大事な時期）終わりごろならよくないと？」
　　「ばかたれ！この次への時期のひとつひとつが　どげん大事か　
　　この樹に傷がついたら・・・おまえ　わかっとるとか！　」

　また　いっけん何にもないところで　穴　掘って遊んでいていたら　
　突然　走ってきて　げんこつ　
　「ここは　いるったい　」　「なにがよ～」　　
　　　　　　　　　　　　・・・・ぶどうの根っこがあったらしい　

地面の下が大事　
50年以上　父は一日もかかさず栽培日誌をつけ　本を読んでいた　

わたしが　スタジオをひらくと言ったとき
「人とおんなじこと　しよってもな・・・」　
「心底がんばらないかんだけたい」　
　そう父が言った　ことばの意味が　あらためて胸にしみる

私の名前には　＜　樹　＞　と　いう字がはいっている